▲聖学院大学

         

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  夢は掴むもの!留学生たちが目指す未来がここにある!!

〜聖学院大学で12回目の「留学生日本語弁論大会」開催〜

 
 

 

   聖学院大学恒例の「留学生版・冬の祭典」である「留学生日本語弁論大会」が2014123日、埼玉県上尾市の同校キャンパスで盛大にとり行われた。通算12回目を迎えた今年度は、予選選考を通過した8名が本選に進出し、各人が入学後に成長してきた過程を、様々な体験を織り交ぜつつ流暢な日本語で表現。笑いあり感動ありのバラエティに富むスピーチは、聴衆だけでなく将来の自分へ向けた力強い決意表明の場ともなった。

 今大会で審査員から最も高い評価を集め、学長賞に輝いたキョウチクキンさん(コミュニティ政策学科3年、中国)は「夢は掴むもの」と題し、自分が真に希望する仕事に出会うまでの紆余曲折を、多彩なエピソードとともに披露。中国残留孤児である祖父をもつ生い立ちから語り起こし、留学、インターンシップ体験、アルバイト先での日本人主婦等との交流を踏まえ、中国語教師になる目標を見出すまでの軌跡を、流れるような展開で綴った。「人生はきっと自分のしたい事のためにあるんだと思う」という尾崎豊の言葉を締めくくりに引用した点も印象的だった。

 一方、来日後困っている時に日本人から親切にされた出来事や、アルバイト先で敬語に苦労した思い出を率直に綴ったチン・ショウテイさん(政治経済学科1年、中国)は、留学生活で誰もが通り過ぎる辛酸甘苦をリアルに描き出すとともに、その対処法と心構えを自らの経験に基づいて説き、日本語教育委員長賞を獲得。辛い体験、楽しい思い出などすべてが人生を輝かせ、自分を成長させるという最後のくだりは、とりわけ後輩留学生の心に響くメッセージとなったはずだ。

 学長賞のキョウさんと同じく、「夢の変化」をテーマに選んだのが、国際部長賞受賞のチェンディキアダルマ パトゥリアさん(政治経済学科1年、インドネシア)だ。子供の頃に漠然と抱いていた夢が、成長と共に変わっていく現実を、幼虫やさなぎが蝶に変身するさまに例えながら、「諦めたのではなくて、新しい夢に変化した」ものと位置づけた上で、自身の夢の変遷を紹介。歌手に憧れていた幼少時から人を喜ばせ楽しませたいという願望は一貫して変わっていないとして、今思い描く観光の仕事への情熱を語った。夢の変化を、自身が進化し続ける過程と捉えた視点が新鮮に映った。

 当日はこれらの他にも、将来の夢と目標、人生観、未来の自分などを独自の切り口から掘り下げた未来志向のスピーチが目立った。留学生達が今の自分と真摯に向き合いつつ、新たな道を模索しようとするひたむきさが、スピーチの端々に凝縮された大会だったと言えるだろう。

 なお「第12回聖学院大学留学生日本語弁論大会」における本選出場者の出身国籍別内訳をみると、中国、インドネシア、ベトナム、台湾の4カ国・地域となっている。年々多様な顔ぶれが定着してきた観があるが、同校には他にもアジア各国やアフリカ出身の留学生が在籍しており、次年度は更に多様なバックグラウンドをもつ多国籍の学生が本選の大舞台に立ち、日頃の学習成果を存分に発揮することを期待したい。

(2015.03.06)

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